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2017.08.20

タイと国境を接する怪しい街ポイペト

カンボジア北西部、カンボジア首都プノンペンから北西に約400Km、タイとの陸路国境にある人口10万人ほどの小さな街ポイペト(Poipet)。

昔からタイとカンボジアをつなぐ交通の要衝として、またさまざまな物資が流通する陸路交易の交差点として栄え、多くの旅人や行商の人が訪れました。

なぜここが怪しい街なのか。それはここがカジノリゾートの地だから、という理由だけではありません。もう一つの理由は、国境と国境の間に、「空白地帯」とも言える不思議な土地があり、そこにカジノが存在するからなのです。つまり、カンボジアのポペイトの出入国審査窓口を出た後に、カジノホテルやレストラン、ローカル屋台が建ち並び、そしてその向こうにタイ側の都市アランヤプラテート(Aranyaprathet)の出入国審査窓口があるのです。

もっと具体的言うと、カンボジア側からはこの出国審査窓口はほぼフリーパスで通過、レストランで食事して、再び出国審査審査窓口でチェックを受けて「通常の」ポイペトの街に戻る。カンボジアの人にとってはタイに入らなければあくまで国内の移動なのです。(逆にタイ側からは出国扱い)

なぜこのようは不思議な場所ができたのか? それは元々ここが交通の要所として栄え、人々が多く住んでいた事に目を付けたタイの資本家が、カンボジア政府を上手く「口説き」、一大カジノリゾートとして開発したからでした。

実はカンボジア国民は法律で国内ではギャンブルを禁止されており、カンボジア人がここでカジノを楽しむことはできません。同様に国内でのギャンブルを禁止されているタイ人は、ここポイペトは外国となるため、合法的にカジノを楽しむことができるのです。さらにはこのカジノエリアでは、カンボジアの自国通貨クメールリエルが使えず、タイの通貨あるバーツしか使えないのです。

ここは領土的にはカンボジアですが、実質の支配はタイが行っている、といっても過言ではないでしょう。そんなグレーゾーンである事から、かつてはタイのビザ延長、いわゆる「ビザラン」に使われていましたが、今はタイ政府によって禁止されたとの事です。カジノホテル、レストラン、バー、そして何やら怪しげな店がひしめき合い、カンボジアであってタイではない、タイの様でタイではないここはまさに「猥雑な歓楽街」という表現がぴったりの場所のなのです。

そんな国境の街ポイペトでは、不法入出国を防ぐため、そしてまたいつ勃発するか分からないタイとの国境紛争に備え、内戦時代に埋められた地雷を敢えてそのままにしてある場所もあるそうです。

カンボジアの過去そして、陰の部分を象徴的に映し出すような街、ポイペトですが、民主化と経済開放の影響はこの街にも少しづつ光を射し始めています。バンコクまでトラックで3~4時間、プノンペンまで約7時間、シェムリアップまで約2時間、とカンボジア国内の幹線道路がかなり整備・改善されたこともあり、ポイペトは両国をつなぐ陸路物流拠点として、世界的にも注目を集め、日本の企業や、国際的な企業が進出を始めているそうです。

ASEAN経済共同体(AEC)が2015年12月末に発足し、基本的にはASEAN域内での人・物・金の移動は自由にできる事になりました。カンボジアとタイを結ぶ物流の拠点として発展すれば、街は大きく変わるかもしれません。

ただ、逆を言えば、「怪しい」街ポイペトを見る事が出来るのは今しかないかもしれせん。

情報参照:Wikitravelさん http://wikitravel.org/en/Poipet
Cambodia business partnerさん http://business-partners.asia/cambodia/special-report-06-01/
       Cambodia Travelさん http://www.cambodia-travel.com/information/poipet.htm

*この記事に含まれる情報の日時、場所、料金、内容などは予告なく変わる事があります。ご訪問の際は、公式サイト、現地手配会社、旅行代理店などを通じて事前に必ず再確認をお願いします。

  • photo
    (c)Wikitravel
    ポイペトとアランヤプラテートの国境地図
  • photo
    (c)Wikimedia Commons
    ポイペトの街
  • photo
    (c)Holiday Palace
    Hotel Holiday Palaceのカジノ

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